「久しぶりに運動をしたら、すねの前面に痛みを感じる」ということはありませんか?
この痛みは、運動不足が影響している可能性が高く、筋力低下や血行不良が原因で、歩いたり走ったりするとすねに負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
特に、急に運動を始めた場合や無理な動きをしたときに症状が現れやすくなります。
本記事では、すねの前面が痛くなる原因や、考えられる症例を詳しく解説します。
症例別に行くべき診療科から予防策も解説していますので、この記事を参考に、適切な処置が講じられるように最後までご覧ください。
目次
すねの前面に痛みを感じる原因としては、運動不足が大きく影響していることが多いです。
運動不足がすねの痛みに影響を与えるのには、以下のような要因が考えられます。
運動不足が続くと、すね周りの筋肉「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」などが弱まったり、血行が悪化し筋肉がこわばる原因にもなります。
その結果、ウォーキングやランニングなどの軽い運動時でも筋肉に過度な負担がかかり、痛みが生じることがあるでしょう。
すねの前面に痛みを感じる原因は、運動不足による影響だけではなく、さまざまな要因が影響している場合があります。
普段から運動をしていても痛みが生じている方は、以下のような要因が考えられます。
運動不足もすねの前面に痛みが生じる原因として考えられますが、過度な運動も悪影響です。
急に長距離を走ったり、無理なフォームでトレーニングを続けたりすると、疲労骨折やシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)といった障害を引き起こすことがあります。
運動以外にも、生活習慣や他の神経痛などの症状が影響している可能性もあるでしょう。
栄養バランスの偏りや睡眠不足は筋肉の回復力を低下させ、特にカルシウムやマグネシウムが不足すると、筋肉の痙攣やこわばりが起きやすくなります。
また、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの神経系の症状が影響することもあり、この場合は運動に関係なく痛みが続くことが多いため、医療機関での診察が必要です。
すねの前面が痛む場合、単なる筋肉疲労だけでなく、以下の特定の症例に該当する可能性があります。
症例 | 特徴 | 相談先 |
シンスプリント (脛骨過労性骨膜炎) | すねの内側や前面に広範囲にわたる鈍い痛み | ・整体 ・整骨院 ・整形外科 |
コンパートメント症候群 | すねの前面が強く張り、圧迫されるような痛み | ・整形外科 |
神経痛 | すねの前面や足に鋭い痛みやしびれ | ・整形外科 ・神経内科 |
血流障害 | ・運動時にすねの前面が痛み、休むと和らぐ ・足先が冷たくなる、色が変わる | ・循環器内科 ・血管外科 |
前脛骨筋炎 | すねの前面の中央あたりに局所的な痛み | ・整形外科 |
ここでは、各症状の痛みの特徴・病院に行くべきか、行くべき診療科について解説します。
自身の症状がどれかに該当するか、適切な治療ができるように参考にしてみて下さい。
シンスプリントは、主にランニングやジャンプを繰り返すスポーツをする人に多く見られる、すねの内側や前面に痛みを伴う炎症です。
正式には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれ、すねの骨(脛骨)を覆う骨膜に過度な負担がかかることで炎症が生じる疾患です。
※参照:一般的なシンスプリントに対する評価の一考察
初期症状としては、すねの内側(または前面)に鈍い痛みや違和感を感じる程度で、運動調整やストレッチ・整体によって症状が改善する場合があります。
しかし、2週間以上痛みが続く場合や安静時にも痛みが伴う場合は、整形外科や整体などの治療院を受診しましょう。
重症化が進行すると、運動時だけでなく歩行時や安静時にも痛みが生じ、最悪の場合には疲労骨折を引き起こすこともあるため注意が必要です。
当院では、国家資格取得者によるプロがあなたのお悩みをが徹底分析し、骨格・筋力状態に適した施術をご提案いたします。
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コンパートメント症候群は、筋肉が収まっている「筋区画(コンパートメント)」の内圧が異常に上昇し、血流や神経が圧迫されることで痛みやしびれが生じる疾患です。
※参照:四肢コンパートメント症候群の治療経験
初期症状からすねの前面が強く腫れ、痛みの程度も強い傾向にあり、特にすねの内側が圧迫されるような痛みが特徴です。
この症状の主な原因は過度な運動によるもので、進行すると腫れが肥大化し、放置すると筋肉や神経の壊死につながる危険性があるため、早急な対応が必要です。
緊急性が高い症状なので、すぐに整形外科を受診ましょう。
坐骨神経痛・脛骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアなどの神経痛が、すねの前面に痛みに関連している可能性もあります。
※参照:坐骨神経痛の臨床所見 と原疾患の推定
坐骨神経(ざこつしんけい)というのは、腰から足の先までつながっている、何本もの神経が集まった、神経の束のようなものです。
この坐骨神経の枝である脛骨神経や総腓骨神経が圧迫されることで、すねの前面や外側に痛みやしびれなどの症状が現れます。
筋肉痛や骨の痛みと異なり、電気が走るような鋭い痛みやしびれ・感覚異常が特徴的です。
ピリピリとしたしびれが長引く場合には、整形外科または神経内科を受診しましょう。
血流障害とは、動脈や静脈の血流が悪くなることで、筋肉や神経に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、痛みやしびれが生じる状態です。
すねの前面が痛む場合、動脈硬化や静脈の異常が関係している可能性があります。
長時間座りっぱなしの生活や運動不足・生活習慣の乱れによって引き起こされ、足が冷えやすくなっていたり、皮膚が青白くなっている方は血流障害の可能性があります。
筋肉や骨、神経の炎症によるものとは異なるため、まずは整体によるストレッチ施術および、循環器内科を受診すると良いでしょう。
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前脛骨筋炎とは、すねの前面にある「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」が炎症を起こし、痛みが生じる症状です。
特にランニングやジャンプ動作が多いスポーツ、長時間の歩行・立ち仕事をしている方に多く発症します。
症状や原因はシンスプリントに似ていますが、すねの内側(脛骨の下1/3付近)に痛みが生じるのではなく、前脛骨筋炎はすねの外側(前脛骨筋)に痛みが生じます。
症状が軽度な場合は、ストレッチやアイシングで改善する場合がありますが、重症化をすると疲労骨折を引き起こすこともあるため、強い痛みがある場合には整形外科を受診しましょう。
すねの前面が痛むとき、病院での治療以外にも日常生活でもできる以下3つのケアや予防策があります。
痛みが軽度な場合は、自分でもできる簡単な対処で改善する場合があります。
痛みを和らげるための具体的な方法と、再発を防ぐためのポイントを解説します。
姿勢が悪いと、体の重心がずれて足に余計な負担がかかるため、前脛骨筋やすね周辺の筋肉に過剰なストレスがかかります。
特に、猫背や反り腰・内股歩きは、すねの痛みを悪化させる原因になります。
以下の正しい姿勢のポイントを日頃から意識して、習慣化していけるようにしましょう。
姿勢を整えることで、すねへの負担を軽減し、痛みの予防につながります。
痛みを軽減し、筋肉の柔軟性を高めるために、前脛骨筋やふくらはぎをほぐす以下のストレッチを行いましょう。
1日2~3分でも良いので、毎日続けることが大切です。
運動不足は筋力低下を招き、運動を急に再開するとすねの前面に負担がかかりやすくなります。
以下のおすすめの運動メニューを少しずつ実施してみて下さい。
過度な運動も逆効果です。
適度な運動を習慣化することで、すねの筋肉を鍛え、痛みを予防できます。
すねの前面の痛みは、運動不足による筋力の低下、あるいは過度な運動による筋肉疲労によって引き起こされる可能性があります。
しかし、神経痛や血流障害から来る、特定の症例に該当する場合もあります。
痛みの程度が強い場合には、整形外科や神経科などの診療科を受診しましょう。
痛みの程度が軽い場合には、姿勢の改善・ストレッチによって痛みが軽減する場合もあるため、整体でプロの施術を受けることをおすすめします。
当院では、解剖学を学んだ骨格・筋肉のプロである国家資格者が、お客様一人一人の症状に適した施術で痛みにアプローチします。
それに加え、習慣化しているカラダの使い方をコアから見直し、悩みの根本から改善する整体を実現します。
慢性的な痛みが続いていてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談下さい。
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