デスクワークや長時間の座位が続いたあと、おしりの付け根に痛みを感じることは少なくありません。
一時的な筋肉疲労のようにも思えますが、場合によっては骨盤や関節に関係する疾患のサインであることもあります。
「何が原因で起きているの?」「自分で対処できる症状なの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな人のためにおしりの付け根の痛みに関係する主な原因を詳しく解説します。
姿勢や生活習慣の影響が関係しているケースも多いため、再発予防の視点も含めて実践的な対応策もまとめています。
「自分の痛みの背景に何があるのか」冷静に把握することで、適切な行動にうつしましょう。
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目次
おしりの付け根に痛みを感じる原因は、疾患によるものだけではありません。
何気ない習慣や姿勢の癖が影響を与えているケースも多く見られます。
日常生活に潜む原因として考えられるのは以下の通りです。
デスクワークや運転など座った姿勢が長時間続くと、おしりの筋肉が圧迫されるため、血行が悪くなりやすいです。
座っているときの姿勢が崩れている場合も、骨盤や背骨の配列に影響を与える可能性があります。
また、片側に体重をかける左右非対称の癖は筋肉のアンバランスを引き起こし、付け根周辺に負担が集中します。
これらの習慣が続くことで筋肉や関節に負担がかかり、慢性的な炎症を引き起こす疾患に発展することもあるため注意しましょう。
おしりが痛いといっても、位置によって関係する筋肉や神経、痛みのタイプは異なります。
以下では、3つの部位に分けて考えられる原因とその背景をまとめました。
痛みが出ている部位を手がかりに痛みの原因を絞り込み、適切な対処へとつなげましょう。
おしりのほっぺと表現される部分は、中臀筋や大臀筋が厚く重なっているエリアです。
過度な負担がかかると筋繊維の一部が硬くなり、押すと響くような痛みが出ることがあります。
また深部には坐骨神経が通っているため、深臀部症候群などで神経が圧迫されると、坐骨神経痛として痛みやしびれが放散するケースもあります。
▼想定される疾患
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おしりの横側は、歩行や立位で重要な役割を担う中臀筋が存在する部位です。
中臀筋が固く縮んだり炎症を起こすと、歩行時にズキズキした痛みが出ることがあります。
また、腰椎から出る神経が圧迫された場合も、おしりの横に違和感や痛みが出やすいです。
さらに、股関節外転筋がうまく働かず、左右で筋力バランスが崩れていると、片側の筋肉に過剰な負担がかかり痛みが生じることもあります。
▼想定される疾患
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おしりの痛みが左右いずれか片側にだけ出ている場合は、体のバランスが左右どちらかに偏っている可能性があります。
例えば以下のような癖があると、骨盤の位置がねじれたり傾いたりしやすいです。
骨盤のゆがみは片側の臀部に集中して負荷をかけ、梨状筋や中臀筋が過緊張を起こす原因となります。
動作時の痛みだけでなく、じっとしていても違和感が残るような慢性的な症状に発展することも少なくありません。
また、腹筋や背筋が足りていない場合も、動くたびに左右の筋肉が不安定に使われるため、一方だけに過度な負担がかかってしまいます。
▼想定される疾患
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左側の腰にも痛みを感じる人は以下の記事もご覧ください。
腰の痛みが左側に出る原因と対処法は?おしり・骨盤・内臓の影響まで解説
足の付け根やおしりに痛みを感じる場合、筋肉疲労や姿勢の問題だけでなく、神経や関節に関わる疾患が原因の可能性もあります。
以下では、おしりや足の付け根の痛みに関係する代表的な疾患をご紹介します。
痛みの出る部位や性質によって考えられる疾患は異なり、自己判断で放置すると慢性化や悪化を招く恐れもあります。
正しい知識を持つためにも、ご自身の症状に当てはまるものがないか、ぜひ参考にしてみてください。
坐骨神経痛は、腰から足先にかけて走る「坐骨神経」が圧迫・刺激されることで起こる痛みやしびれの総称です。
坐骨神経に沿った痛みがあり、原因となる病気が分かっていない場合にも坐骨神経痛と呼ばれることがあります。
症状は片側に起こることが多く、電気が走るような痛みやビリビリとしたしびれが特徴です。
原因となる病気はいくつかありますが、主にあげられるのは以下の通りです。
初期の段階では姿勢の改善やストレッチで軽減することもあります。
ただし慢性化すると日常生活に支障が出るため、早めの対応が重要です。
※参照:日本整形外科学会
腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアとは、背骨の腰部にある椎間板が後方に飛び出すことで、神経を圧迫される疾患です。
※椎間板とは:腰の背骨に加わる衝撃を緩和する役割を持つ組織
重い荷物を持つ・長時間の運転やデスクワークなどが発症のきっかけになります。
おしりからふくらはぎにかけて痛みやしびれが出ることがあり、咳やくしゃみで症状が強くなる場合も少なくありません。
悪化すると足に力が入りにくくなるなどの運動麻痺を伴うこともあるため、MRI検査で正確な診断が求められます。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊柱管という神経の通り道が狭くなることで神経が圧迫される疾患です。
加齢によって背骨や靭帯が変性し、50代以降の中高年に多く見られます。
特徴的なのは、歩いているとおしりや脚にしびれや痛みが出るものの、休むと回復する点です。
長く歩けない・立ち続けられないといった症状がある場合は、腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。
症状の進行具合により治療方法は異なりますが、初期であれば薬や運動で改善を目指すことも可能です。
仙腸関節とは、骨盤の中心にある仙骨と腸骨の間にある関節で、体の重心を支える重要な部分です。
ここに炎症や機能異常が起こることで、おしりの片側にズキズキした痛みを感じるようになります。
座った状態から立ち上がるときや、寝返りを打つときに痛みが強まるのが特徴です。
ぎっくり腰のような急性腰痛の一部も、仙腸関節の捻挫が原因と考えられており、慢性腰痛の原因のひとつとされています。
X線では異常が見られないことも多いため、専門家の診察が必要です。
※参照:日本仙腸関節研究会
変形性股関節症とは、股関節の軟骨が摩耗し、関節が変形することで痛みが生じる疾患です。
足の付け根やおしりに痛みを感じ、歩行や階段の昇降がつらくなることがあります。
比較的女性に多い症状で、加齢のほか、生まれつき股関節の形が浅い臼蓋形成不全がある人にも多く見られます。
初期段階では違和感や軽い痛みにとどまりますが、進行すると関節が硬くなり可動域が狭くなるため、早期のケアが必要です。
※参照:日本整形外科学会
深臀部症候群とは、おしりの奥にある梨状筋が過緊張を起こすことで、坐骨神経が圧迫されて痛みやしびれが出る病気です。
坐骨神経痛と似ていますが、主に座位や片足重心で悪化する点が特徴です。
長時間デスクワークをしている人や、筋力バランスが崩れている人が発症しやすい傾向にあります。
また、触れるとコリコリとしており同部に痛みを伴うため、自分で診断しやすいのもポイントです。
ストレッチやマッサージで症状が和らぐこともありますが、不安な人は専門家に相談しましょう。
※参照:日本脊椎脊髄病学会
おしりの痛みを感じた際、「もしかしてがんでは?」と不安に駆られる人も少なくありません。
しかし、おしりの痛みががんによるものである可能性は比較的低いとされています。
がんが原因となる場合、おしりの痛み以外に以下のような特徴もあります。
これらの症状が併発している場合は、がんの可能性も否定できません。
ただし一般的なおしりの痛みの大半は、筋肉や関節・神経が関係しており、深刻な疾患ではないことがほとんどです。
不安な場合や痛みが数週間以上続く場合には、念のため専門機関での相談を検討しましょう。
以下のような症状がある場合は、専門家による診断が必要なケースが考えられます。
これらに一つでも当てはまる場合は、早めの受診を検討しましょう。
自己判断で放置してしまうと、回復が遅れたり悪化を招く可能性もあるため注意してください。
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TADASUでは、おしりの痛みをはじめとした慢性的な不調の原因を、姿勢や骨格の歪み・生活習慣の観点から評価し、根本改善に導きます。
セラピスト全員が国家資格を取得しており、一人一人の症状に合わせたオーダーメイドの施術が可能です。
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以下では、おしりの付け根に痛みを感じた際にできるセルフケアや予防法をご紹介します。
症状が軽度であれば、日常生活の中で状態の改善や再発防止を目指すことが可能です。
ただし、おしりの痛みが長引く・日常生活に支障が出る場合は、専門機関への相談も検討しましょう。
ストレッチによって筋肉の柔軟性を高めることで、痛みの軽減を図ることができます。
おしりの痛みは、筋肉が硬くなり血流が悪化していることが原因の場合も多いためです。
▼おしりのストレッチ
▼ハムストリングスのストレッチ
▼股関節の可動域を広げるストレッチ
無理のない範囲で、呼吸を止めずに行うことがポイントです。
姿勢や座り方に注目することも重要です。
長時間の座位や猫背の姿勢は、おしり付近の筋肉や関節に負担をかけ、痛みを引き起こす要因になります。
座る際には骨盤が後ろに倒れないように意識し、座面に対して垂直に保つのがポイントです。
また足裏がしっかり床につき、膝が90度に曲がるよう、椅子の高さを調整してみましょう。
尾骨や坐骨周辺の負担を軽減するために、円座クッションなどを使用するのもおすすめです。
1時間に1回程度は立ち上がって軽く歩く・伸びをするなど、身体を動かす習慣も取り入れると、より負担を軽減できます。
痛みを繰り返さないためには、運動不足や生活習慣の偏りを見直すことも重要です。
こういった日々の積み重ねも痛みの予防につながります。
急な運動や無理な姿勢ではなく、身体に負担をかけない範囲で実践してみてください。
痛みの再発を防ぎたい人には、必要に応じたアプローチができる整体との併用がおすすめです。
おしりの付け根の痛みは、ストレッチや生活習慣の見直しといったセルフケアによって軽減するケースもあります。
しかし筋肉や関節のゆがみ、神経系への影響が原因で慢性化や再発を繰り返すことも少なくありません。
特に、姿勢の歪みや骨盤のバランスに起因する痛みは、自力で完全に整えることは難しい場合が多いです。
身体全体の機能改善を図ることで、再発リスクの低減にもつながるため、ぜひ検討してみてください。
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再発を防いで快適な日常生活を取り戻すためには、痛みの本質に向き合うことが重要です。
TADASUでは、解剖学を理解しつくした国家資格者が根拠ある整体施術を提供しています。
個々の姿勢や動作の癖に着目したアプローチや、再発予防まで見据えたセルフケアのサポートをいたします。
「繰り返す痛みから解放されたい」「痛みのない身体を維持したい」という人は、ぜひTADASUにご相談ください。
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おしりの付け根の痛みは、日常生活に潜む姿勢や習慣の乱れから神経や関節に関連する疾患まで、さまざまな原因が考えられます。
放置すると悪化や再発を招く可能性があるため、原因を正しく知った上で、適切なセルフケアや専門的な対応を行うことが重要です。
軽い痛みでも、長引く場合やしびれ・強い違和感を伴うようであれば、専門家への相談を検討しましょう。
正しい知識と行動が痛みのない快適な生活への第一歩となります。