腰痛で起き上がれないときの対処法!寝たままできるストレッチも紹介

腰痛で起き上がれないときの対処法!寝たままできるストレッチも紹介

監修者
オーダーメイド整体TADASU 技術監修 / 理学療法士
坂下翔太
Sakashita Shota
・株式会社towards代表取締役
・オーダーメイド整体TADASU 技術監修
・オンラインサロン「Synergist Lab.」運営
・取得資格:理学療法士、PHI Pilates Instructor、NASM-PES、Foot control trainer

臨床数2万件以上。自身の臨床の中で患者自身の運動学習の必要性を感じ、ピラティスやAnimal flowなどの運動療法を積極的に用い、臨床施術に加えアスリートから学生まで幅広く指導しながら後進育成に従事。

突然の腰痛で起き上がれないときは、無理に動かそうとせず、正しい対処法を実践することが重要です。

腰への負担を減らしながら起き上がる方法や、症状の悪化を防ぐ工夫を知ることで、痛みの緩和だけでなく今後の予防にもつながります。

この記事では、腰が痛くてベットから起き上がれないときの対処法や原因、再発予防に役立つストレッチまで幅広く解説します。

救急車を呼ぶべき症状についても取り上げているため、腰の痛みに不安のある人はぜひ参考にしてください。

腰の痛みの緊急性を判断する目安にお役立てください。

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TADASUでは、体の状態に合わせた施術と運動療法で辛い腰痛の根本改善を目指します。

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腰痛でベッドから起き上がれないときの緊急対処法

腰痛で起き上がれないほどの痛みがあるときは、かえって症状が悪化する可能性があるため、無理に動かさないでください。

トイレに行きたいときなどは、安全な起き上がり方を知り、腰に負担をかけない動作を心がけることが大切です。

以下を参考にしてください。

  • ゆっくりと横向きになり、両腕や肘を支えに体を起こす
  • 起き上がれない場合は、家族にサポートを頼む

腰痛があるときは、腹筋の力や反動を使って起き上がるようなことはしてはいけません。

特に「ぎっくり腰」などの場合は、急な体勢の変化や反動でさらに強い痛みが出ることがあるため、十分に注意してください。

激痛・痛すぎて動けないときは救急車を呼ぶ

腰痛が原因で起き上がれないほどの痛みが出る場合、何らかの急性の重篤な異常が体に起きている可能性があります。

特に次のような症状があるときは、ためらわずに救急車を呼んでください。

  • 足のしびれなどの感覚異常
  • 発熱
  • 排尿、排便の異常

上記のような状態では、無理に動くことで症状が悪化する恐れがあります。

また、原因によって対処法が異なるため、正しい判断が重要です。

自宅での安静だけでは対応できないこともあるため、自己判断に頼らず早めに医療機関に連絡してください。

救急車を呼ぶのは大げさに感じるかもしれませんが、安全を優先することが何よりも大切です。

起き上がれないほどの腰痛になる原因

腰痛が悪化して起き上がれない状態になる原因は、日常生活の中に潜む習慣が積み重なっていることが多いです。

特に以下のような要因は腰への負担を増やしやすく、慢性的な痛みや急激な悪化を引き起こます。

  • 長時間同じ姿勢でのデスクワークやスマホ操作
  • 長時間の運転
  • 猫背や反り腰などの悪い姿勢
  • 運動不足による筋力低下
  • 重い荷物を無理に持ち上げる動作
  • 冷えやストレスによる筋肉の緊張

運転・運送業の人荷物の上げ下ろしなどの肉体労働の人だけでなく、オフィスや学校などで長時間同じ姿勢でいる人も体を支えている腰にとっては大きな負担です。

放置するとぎっくり腰やヘルニアにつながることもあるため、思い当たる習慣がある場合は早めに対処しましょう。

※姿勢が原因の人はこちら!

立てない・歩けないほどの腰痛は病気の可能性も

腰痛が悪化して立てない・歩けない状態になった場合、単なる腰痛ではなく病気が関係している可能性があるため、安易な自己判断はしてはいけません。

ここでは、主な3つの疾患について解説します。

特に、しびれや発熱・排尿困難などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

ぎっくり腰(急性腰椎症)

​​「ぎっくり腰」とは、突然腰に激しい痛みが生じ、身動きが取れなくなる急性の腰痛です。

体の状態と発症の原因は、次の通りです。

ぎっくり腰詳細
体の状態筋肉や靭帯が損傷している状態
症状強い腰への痛みがある
発症の原因・重い物を持ち上げた瞬間
・くしゃみ
・立ちあがろうとしたとき

聞き馴染みのあるぎっくり腰は、慢性的な腰への疲労により比較的些細な動作でも発症します。

初期対応の基本は安静です。無理に動かすと症状が悪化するため、まずは横になり痛みが落ち着くまでは極力動かさないようにしてください。

初期対応を誤ると長引くため注意が必要です。個人差はありますが、通常は1週間程度で自然軽快する傾向にあります。

しかし1〜2週間経過しても症状や痛みの感じ方に変化が見られないときは、専門の医療機関で受診することをおすすめします。

特に強い痛みを感じる際は、「腰椎椎間板ヘルニア」の可能性もあるため確認しておきましょう。

以下の記事ではぎっくり腰の前兆について詳しく解説しています。
ぎっくり腰の前兆とはどんな症状?気づいたときの正しい対処法と予防策を紹介

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、日常生活の中で腰に負担がかかる生活を送っている人ほど発症する可能性がある症状です。

運動活動量の多い20代〜40代に多く見られ、前段階としてすでに腰痛症状を繰り返している場合もあります。

体の状態と発症の原因は、次の通りです。

腰椎椎間板ヘルニア詳細
体の状態背骨の椎間板が変形・断裂・飛び出し、神経を圧迫している
症状腰だけでなく、足にかけてしびれや痛みがある
発症の原因・長時間の運転
・長時間の中腰の作業
・重いものを持ったとき
・姿勢不良
・喫煙
・遺伝
・加齢

腰椎椎間板ヘルニアは腰だけでなく、足にかけて力が入りにくく・しびれや痛みも出るのが特徴です。

ひどい場合は歩行が困難になることもあります。

早めの受診が回復を早めるため、症状が強い場合は医療機関でMRIによる診断と治療が必要です。

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折は、背骨の骨が押しつぶされ潰れるように骨折している状態のことです。

骨折原因は加齢や病気・外傷性の怪我など複数あり、圧迫骨折とも呼ばれています。

体の状態と発症の原因は、次の通りです。

腰椎圧迫骨折詳細
体の状態腰椎が粉砕や骨折している
症状○骨粗鬆症
・軽度の腰の痛み
・腰の不快感や重だるさ
○転移性骨腫瘍
・動かした際の骨折部の痛み
・安静時に痛むことがある
○怪我による椎体骨折
・重症の場合、下半身の麻痺
発症の原因・加齢による骨粗鬆症
・転移性骨腫瘍
・怪我による椎体骨折

高齢の人や骨粗鬆症の人に多く見られ、軽い転倒や尻もちなどの日常動作などの軽い衝撃でも生じることがあります。

腫瘍が原因による骨折の場合、体を動かした際の痛みだけでなく、安静にしているときにも痛みがあるのが特徴です。

突然の強い痛みとともに動けなくなることがあり、歩行も困難になります。

放置すると背骨が変形し、慢性的な痛みや姿勢の悪化につながる恐れがあるため、早急に整形外科を受診しましょう。

高齢者に限らず20代でも起こり得るため注意

腰痛は年齢を重ねた人に多いと思われがちですが、20代の若年層でも起こり得る症状です。

20代でも腰痛になる主な原因は、以下の通りです。

  • スマートフォン・パソコン使用による姿勢不良
  • 長時間の運転や重い荷物の上げ下ろし
  • 激しいスポーツやウエイトトレーニングによる負荷

姿勢を支える筋力の低下や運動不足も原因になるため、若年層であっても注意が必要です。

「若いから大丈夫」と油断せず、日頃から正しい姿勢や適度な運動を心がけ、腰に負担をかけない生活習慣を意識しましょう。

腰痛で起き上がるのが辛いときの対処法

腰痛で起き上がるのが辛いときは、無理に動こうとせず体に負担をかけない工夫が必要です。

特に朝の起き上がり時は、筋肉が縮んでいるため注意してください。

以下では、姿勢や寝具、日常的な体の使い方を見直すことで痛みを和らげる方法をご紹介します。

腰にやさしい動作や環境づくりのポイントを見ていきましょう。

正しい姿勢を意識する

腰痛を悪化させないためには、普段から正しい姿勢を意識することが大切です。

猫背や反り腰は腰に余計な負担をかけ、起き上がる動作のたびに痛みを引き起こす原因になります。

以下は、正しい姿勢のために意識したい点です。

  • 背中と首の力を抜いて立つ
  • 視線が正面を向くよう、自然にあごを上げる
  • 骨盤を立てて座る
  • 足裏全体で地面を踏み締める

背骨は自然なS字カーブの状態が理想的です。無理に姿勢を正そうとすると、首を痛めたり反り腰になったりするので気をつけてください。

スマートフォンやパソコンの使用時にも、目線を下げすぎないよう意識すると猫背になるのを防げます。

また疲労が溜まると楽な姿勢を取りたくなり、体勢が崩れると体が歪むため、適度な休憩をとりながら正しい姿勢をキープできるよう意識することが大切です。

日頃から正しい姿勢を保つことを意識して、腰への負担を減らしましょう。

反り腰について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。
反り腰の改善方法とは?原因や簡単なストレッチを解説

寝具を見直す

毎日使う寝具も、腰痛の症状に大きく関係しています。

長時間、体を預ける寝具は体にあっていないと腰に負担をかける原因になるため、見直してみるのがおすすめです。

寝具の種類選び方
マットレス◯腰が沈み込まない適度な反発力があるもの

×寝返りをうちにくい柔らかすぎるもの
×体の曲線に沿わない硬すぎるもの
×部分的に凹みのある劣化が進んだもの
◯仰向け寝の人顎が少し引ける高さ
◯横向き寝の人首から背骨がまっすぐになる高さ

×高すぎる枕
×低すぎる枕

マットレスは体の重力が1箇所に集中しないよう、寝返りをうちやすい適度な反発力があるものを選ぶことが大切です。

やわらかすぎるマットレスは腰が沈み込み、寝返りを打ちづらく負担がかかりやすくなります。

また横になったときにマットレスと腰の間に隙間があるのも、腰が反る原因になるためよくありません。

さらに枕の高さが合っていないと背骨のバランスが崩れ、腰に影響が及ぶことがあるため、枕は高すぎず低すぎないものがおすすめです。

寝起きに腰の痛みを強く感じる場合は、マットレスや枕など寝具の見直しを検討してみましょう。

筋トレ・ストレッチを行う

腰痛を予防・改善するためにも、筋力と柔軟性を高めましょう。

筋肉が緊張して縮こまっている状態だと、体を動かす可動域が狭くなり、腰へ負担がかかりやすくなります。

筋トレやストレッチで次のような効果が期待できます。

対策期待できる効果
筋トレ・体幹の安定
・体の筋力バランスが整う
・血行促進
ストレッチ・筋肉の緊張を和らげる
・筋肉や関節の柔軟性が向上
・血行促進

筋トレやストレッチを行う際は、過度な負荷をかけすぎないよう注意して、腰の痛みが強いときは医師や専門家と相談しながら行ってください。

腰痛で起き上がれない人におすすめのストレッチ

ここでは、腰痛で起き上がれない人におすすめのストレッチを2つご紹介します。

朝起き上がる前や椅子に座った状態でも行えるため、腰への負担がかかりにくいストレッチ方法です。

習慣的に行うことで腰のこわばりがとれ、動ける体になることが期待できるため、無理のない範囲で行ってみてください。

朝寝ながらできるストレッチ

腰痛で起き上がるのが辛い人は、朝布団の中でできる「膝抱えストレッチ」を試してみてください。

朝寝ながらできるストレッチ
  • 仰向けのまま両膝を立てる
  • 両手で片膝を抱えて、ゆっくり胸に近づける
  • 痛みのない範囲で深呼吸しながら20秒キープする
  • ゆっくり戻し、反対側も同様に行う
  • 左右交互に3回ずつを目安に行う

就寝中にこわばった筋肉をほぐす効果が期待でき、急な動きによる痛みの悪化を予防できます。

ゆっくり行うことで腰回りの筋肉をやさしく伸ばすことができ、朝起き上がる前の準備運動として最適です。

ただし、痛みが強くなる場合は無理せず中止して安静を優先しましょう。

座ったままできるストレッチ

椅子に座った状態で行う「裏もも伸ばしストレッチ」もおすすめです。

座ったままできるストレッチ
  • 背もたれのある椅子に浅く腰掛ける
  • 右足のかかとを前に出し、膝を伸ばす
  • ゆっくり股関節から前方へ体を倒す
  • 背筋を伸ばした状態で10秒キープする
  • 左側も同じように10秒行う

ももやひざの裏側周辺の筋肉の柔軟性を高め、座った状態でも腰への血流を促進する効果が期待できます。

長時間の座り姿勢で硬くなった筋肉をほぐすことで、起き上がる動作のサポートになります。

背中を丸めすぎず、体をまっすぐ保ちながら行うことがポイントです。

デスクワーク中にできるストレッチ方法をさらに知りたい人はこちら!
デスクワークの合間にできるストレッチ一覧!座ったままできる簡単エクササイズをご紹介

腰が痛くて起き上がれない人は専門家へ相談しましょう

腰痛で起き上がれないほどの強い痛みがある場合は、痛みの原因に対する診断を受けるため専門家に相談するのがおすすめです。

特に早期に医療機関を受診する必要があるのは、次の症状です。

  • 腰の痛み+足のしびれ:整形外科
  • 腰の痛み+発熱、排尿異常:内科

整形外科ではレントゲンやMRI検査で原因を特定し、内科を受診すると血液検査や尿検査などを受けられます。

また、痛みの根本改善を目指す場合は、整体院の利用も有効です。

整体では姿勢のゆがみや筋肉の緊張を調整することで、痛みの軽減や再発予防が期待できます。

重症化を避けるためにも、我慢せず専門家のサポートを受けることが大切です。

完全カスタマイズのオーダーメイド整体

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TADASUは国家資格保持者のセラピストによる徒手療法と運動療法で、骨と筋肉にアプローチするオーダーメイドの施術を行う整体院です。

腰痛により縮こまった筋肉を徒手療法でほぐし、体を支える脊柱や体幹を運動療法で正します。

日常生活で歪みやすい骨格を整え、体を支えるための筋力をつける自宅ケアのサポートも行っているため、正しい体の使い方を習慣化できます。

「起き上がれないほどの痛みを緩和したい」「動ける体になるためのサポートを受けたい」と、腰痛の根本改善を期待する人は、ぜひTADASUにご相談ください。

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【関連記事】
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起き上がれない腰痛には応急処置と習慣改善が重要

起き上がれないほどの腰痛には、適切な応急処置生活習慣の見直しが欠かせません。

急性の痛みがあるときの応急処置は以下の通りです。

  • ゆっくりと横向きになり、両腕や肘を支えに体を起こす
  • 起き上がれない場合は、家族にサポートを頼む

腰の痛み以外にも症状があるときは、骨折や内科的な重篤な病気の可能性もあるため、医療機関で診断を受けましょう。

また腰痛は一時的な症状ではなく生活習慣との関係が深いため、痛みが治まったあとも継続的なケアを意識してください。

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TADASUでは、痛みの軽減から根本改善を目指した施術が可能です。

国家資格を持つセラピストによるカウンセリングや触診・AI診断により、炎症部分の適切な施術を行い、痛みの軽減に期待できます。

徹底分析を通じて自分だけのパーソナルな施術とサポートを受けながら、痛みの軽減だけでなく、再発しない体を目指しましょう。

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